あなたは【男女雇用機会均等法何年目に社会人になったか】答えられますか?#国際女性デー

3月8日は
「国際女性デー(International Women’s Day)」です。
この日は、女性の権利を守り、
ジェンダー平等の実現を目指すために、
1975年に国連によって制定されました。
世界中で女性の社会進出や権利向上のための
さまざまな活動が行われる日です。
日本でも近年、
国際女性デーに合わせて企業がイベントを開催したり、
SNSで女性の活躍を称える投稿が増えたりと、
徐々に注目が高まっています。
しかし、私たちは
この日を単なる「お祝いの日」として
終わらせてしまってよいのでしょうか?
私が目の当たりにした女性たちの努力
コロナ前になりますが、
私は「女性リーダー研修」という
プログラムに1年を通して参加しました。
そこには、
名だたる企業で活躍する女性リーダーたちが
集まっていました。
(私はそういう方々から学ばせてもらう立場)
その研修の初回、
自己紹介の場で多くの女性たちが
口を揃えて言った言葉が、今でも心に残っています。
「私は、雇用機会均等法○年目に社会人になりました」
それまで私は、
自分が「雇用機会均等法が施行されて
何年目に社会人になったのか」など
考えたこともありませんでした。
しかし、その場にいた女性リーダーたちは、
自分のキャリアのスタートと法律の変遷を
強く結びつけていました。
それは、均等法が制定されたばかりの時代に、
いかに彼女たちが厳しい社会で
生き抜くための努力を重ねてきたかを
物語っています。
今では考えられないほどの
性差別が当たり前だった時代。
女性だからという理由で
管理職になれなかったり、
結婚や出産を機に
退職を迫られたりした時代。
そんな環境の中でも
彼女たちは道を切り拓いてきたのです。
彼女たちの努力があったからこそ、
今の私たちは「女性も活躍できる社会」
にいるのではないでしょうか。
あなたは言えますか?
自分が雇用機会均等法制定何年目に社会人になったかを。
本当に「女性が活躍できる社会」になったのか?
こうして過去を振り返ると、
確かに私たちの世代は恩恵を受けています。
しかし、果たして
「女性が活躍できる社会」は
本当に実現しているのでしょうか?
例えば、日本のジェンダーギャップ指数を見てみると、
2024年の時点で146カ国中118位。
政治、経済、教育、健康の4つの指標のうち、
特に「政治参画」と「経済参画」の面で
大きく遅れを取っています。
女性管理職の割合は依然として低く、
ワンオペ育児や家事負担の問題も根強く残っています。
一方で、
「女性の活躍推進」の掛け声のもと、
多くの女性がキャリアと家庭の両立に苦しみ、
過労や精神的負担に悩んでいる現実もあります。
「女性も男性と同じように働くべきだ」というプレッシャーが、
新たな苦しみを生んでしまっているのです。
男性はどう関わるべきか?
女性が社会で活躍するためには、
女性自身の努力だけではなく、
男性の協力も欠かせません。
- 職場での「無意識のバイアス」に気づく
(例えば、会議で女性の意見が軽視されがちでないか?) - 育児や家事の分担を当たり前にする
(「手伝う」ではなく「共に担う」という意識へ) - 女性のキャリア支援を積極的に行う
(指導者や管理職として支援する役割を意識する)
男性が「女性の問題」としてではなく、
「社会全体の問題」として
ジェンダーの課題を捉えられるようになれば、
変化はもっと加速するはずです。
未来の子どもたちにどんな社会を残したいか
私たちは、
今の社会を次世代に引き継いでいきます。
未来の子どもたちが
「性別に関係なく、自分の夢を追える社会」
を作るために、
私たち大人が何をすべきでしょうか?
- 学校教育の中でジェンダーの視点をもっと取り入れる
- 社会全体で多様な生き方を認め合う文化を作る
- 「女性だから」「男性だから」という固定観念を次世代に押し付けない
この問いを、ぜひ一人ひとりが考えてみてほしいと思います。
国際女性デーに、私たちができること
国際女性デーは、
単なる「女性を称える日」ではありません。
過去に努力してきた女性たちに感謝するとともに、
現在の課題に目を向け、未来に向けて何ができるのかを考える日です。
私たちができることは、決して大それたことではありません。
- 職場での女性の働き方について考える
- 家庭内での役割分担を見直す
- 若い世代にジェンダー平等の大切さを伝える
- 「こうあるべき」という固定観念に縛られず、自分らしい生き方を選ぶ
社会を変えるには、
まず自分の身近なところから。
小さな気づきや行動が、
やがて大きな変化につながるのです。
未来を作るのは、今日の小さな意識から
国際女性デーをきっかけに、一緒に考えてみませんか?
あなたにとって、「女性が生きやすい社会」とはどんな社会ですか?
そして、それを実現するために、あなたは今日から何を変えますか?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今日が【国際女性デー】だと知り、以前から記事にしたかった
女性リーダー研修でのエピソード(自己紹介の話)を
中心に記事をまとめてみました。
今ではハラスメントと訴えられるような
様々な困難を乗り越えて女性リーダーとなった
人生の大先輩たちのお話を沢山聞くことができたあの一年は
本当に素晴らしい機会でした。
あの研修を受け、あの自己紹介を聞いたことで
自社にいる先輩女性社員達に対しても
尊敬の念を抱くことができました。
実はそれまでは、
「どうして男性社員に比べて、
あの先輩たちは一歩下がっているんだろう」と
もどかしく思っていたのですが、
それは、【そういう時代】を過ごしてきたからだと
理解することが出来たのです。
(特に我が社はJTC企業なので)
ちなみに、私が社会人になったのは
雇用機会均等法施行から21年目です。
皆さんは何年でしょうか?